研究課題/領域番号 |
04640206
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
山田 眞市 弘前大学, 理学部, 教授 (00230459)
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研究分担者 |
尾崎 勇 弘前大学, 附属病院, 助手 (90241463)
馬場 正之 弘前大学, 医学部, 助教授 (90106849)
小西 栄一 弘前大学, 理学部, 助教授 (10113789)
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キーワード | 体性感覚誘発大脳電位の研究 / 体性感覚誘発大脳電流の研究 / 大脳の電磁気学的モデルの研究 / 脳波計出力の画像処理 / 脳波のフィルタリングの研究 / 大脳電位の画像表示の研究 / 大脳電位の3次元補間法の研究 / 大脳電流の画像表示の研究 |
研究概要 |
本研究では、まず、初期システムとして、体性感覚誘発大脳電位及び電流の対話型2次元画像処理システムを実装し、臨床神経生理で利用可能とした。同時に、次期システムの研究・開発のため、医学部臨床神経生理学部門と以下の端著的・学際的研究を開始し、現在も実施中である。 1.脳波計(EEG)の臨床データのフィルタリングを行うため、地震波等で用いられるSync法を新しく応用し、実験結果の臨床的検討を行った。3次元画像表示に関連し、頭部の成す3次元多様体上のFFTによるフィルタリングを研究中である。なお、通常EEGが行う時間移動平均が脳波の計測に妥当か否かが問題として残されている。 2.大脳の電磁気学的モデルの研究と、各種のspline補間によって3次元空間内に大脳誘発電位・電流の近似曲面を生成する数理的研究及びそのソフトウェア開発を実施中である。 (1)大脳の電磁気学的モデルについては、特に大脳内部の多極子あるいは電流のsourceとsinkの位置の同定に関して、多数の未解決問題及び脳波計の難点が存在する。脳波計は、脳内電流の局在については比較的良好な結果を与えるが、多極子の同定には向かないと考えられる。結論的には、大脳の磁場測定が同時に要求される。 (2)spline補間については、電磁気学との関係から、微分幾何を用いたspline補間曲面の生成法を研究中である。 3.従来の平面画像に代わる新しいカラー立体画像表示について、臨床神経生理部門での診断に望ましいグラフィックスを研究中である。現在、特に体性感覚・運動野が局在する側頭葉の画像表示ソフトウェアを開発中である。なお、得られた結果の一部は、速報の形で、既に、臨床神経生理学部門の研究分担者が、第33回日本神経学会及び第22回日本脳波・筋電図学会学術大会で発表した。
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