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1992 年度 実績報告書

カイラルクォーク模型における核子の構造、核力及び多体問題の研究

研究課題

研究課題/領域番号 04640284
研究機関東京大学

研究代表者

BENTZ Wolfgang  東京大学, 理学部, 助手 (20168769)

研究分担者 田中 和廣  理化学研究所, 基礎科学特別研究員
矢崎 紘一  東京大学, 理学部, 教授 (60012382)
キーワードカイラルクォーク模型 / 核子の構造 / 平均場近似 / Faddeev方程式
研究概要

4体とインスタントンの影響から生どる6体フェルミ相互作用を含むカイラル対称性を持つクォークのLagrangianを使って、まずクォーク・反クォーク束縛状態である中間子の性質を再現できるようにモデルのパラメターを設定した。但し、中間子を通常のBethe-Salpeter形式で取り扱った。免、valenceクォークと負エネルギー状態のseaクオークからできている核子を2通りに記述した。まず、平均場近似の枠組みでソリトンとして構成し、このソリトン解の安定性と様々な性質を研究した。特にQCDから導かれた6体フェルミ相互作用がソリトンの安定性のため大変重要な役割を果たすことが分かった。又、Landau-ghostを除去するための方法を適用して、cut-offパラメターを含まないソリトンの構成が現在進行中である。この新しいソリトン解と通常のcut-offパラメターを含むソリトン解のそれぞれの性質を比較するつもりである。それと独立な方法として、カイラルクォーク模型における三体方程式(Faddeev方程式)を解いて核子を構成した。その第一段階としてscalar diquarkのチャンネルのみで取り入れて、相対論的なFaddeev方程式を解くことによって、出発点となるLagrangianの持つべき性質を明らかにした。又、axial vector diquarkのチャンネルも含む相対論的なFaddeev方程式を解くための技術を開発し、数値計算は現在進行中である。このように得られる核子の解と従来の平均場近似で得られた解との間の関係は現在調べているところである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] M.Kato: "A modified Nambu-Jona-Lasinio Model for Mesons and Baryons" Nuclear Physics A.

  • [文献書誌] N.Ishii: "Faddeev Approach to the Nucleon in the Nambu-Jona-Lasinio(NJL)Model" Physics Letters B.

  • [文献書誌] K.Tanaka: "EOS and Fermi-Liquid Properties in the 1/N Expansion of a Relativistic Many-Body Theory" Nuclear Physics A.

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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