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1992 年度 実績報告書

不安定核の構造と反応の理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04640303
研究機関九州大学

研究代表者

上村 正康  九州大学, 理学部, 助教授 (10037210)

研究分担者 八尋 正信  水産大学校, 助教授
河合 光路  九州大学, 理学部, 教授 (40016027)
キーワード不安定核 / 核構造 / 核反応 / 三体模型 / 現実的核力 / チャネル結合法 / ″Li核
研究概要

不安定核の構造と反応を解析するための計算法の開発を行っている。3体系の弾性・非弾性散乱、組替え反応を解析するために、全波動関数の相互作用領域は、3チャネルのヤコビー座標を用いたガウス型基底関数によって展開し、漸近領域は、散乱チャネル波動関数を用いて記述する。この散乱波動関数を解くために、結局連立微積分方程式を解く必要がある。この連立方程式を、我々は従来Kohnの変分法を用いていたが、十分な精度が得られない場合があるので、汎用的に、精密解を得るために、差分法による解法を開発した。このために、積分核を適当な刻み点で算出するための高速計算プログラムの作成、closed channelsを消去して、effectiveなnonlocal potentialを求める方法の開発、多量のnonlocal potentialsをstoreするための効率的な方法の開発、などを行った。これらの方法開発のテスト例として、相互作用の簡単な、不安定ミューオン分子の崩壊過程を、この反応プログラムを用いて、解いてみた。精度、計算時間などのおいて、十分満足できる結果を得た。
また、多種類の不安定核を取り扱えるように、クラスター間パウリ直交条件の導入法、スピン依存力の取扱法、運動量表示による行列要素の計算法、4クラスター系の取扱法、などについて開発を行った。特に、(3クラスター核)+クラスターなる、4体系の直交条件の導入法について非常に汎用的・革新的な方法を開発した。これは、今後の本研究にとって、強力な道具となるであろう。

研究成果

(2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Fukushima: "Nuclear Polarization in(dμ)and(tμ)atoms and (dtμ)molecule" Physical Review. A46. 6894-6902 (1992)

  • [文献書誌] T.Yamazaki: "Perspectives of Meson Science" Elsevier Science Publishers, 843 (1992)

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公開日: 1994-03-22   更新日: 2016-04-21  

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