研究課題
一般研究(C)
平成4年度オプトモジュレータについては、ディジタル伝送のために開発されているのが現状であるため、アナログ伝送をするために必要な特性については、あまり深くは追求されていない。このため測定器類自体の特性が不十分なものが多い。このため、まず性能評価のための測定器の充実に力を注ぎ、光源や電源の超安定化をして記録的な(0.014%)精度を出せるようにした。このお陰でオプトモジュレータ素子の開発が進展し、高い温度安定度のものが作製出来てこれをテストした。この結果は米国IEEEのシンポジュームでも発表出来、多くの激励を受けた。平成5年度耐放射線性の測定の準備と放射線照射テストを行なった。東京都立大学のRI照射棟でのコバルト60からのガンマ線を使用し、主に1時間当り1Mradで最高10Mradまでのテストをした。テストはオプトモジュレータ本体、光学的接続のための接着剤、光ファイバー等構成部品についての照射テストをした。結果最高10Mradでも充分使用に耐える事が判明した。荷電粒子についての耐放射線性については、今後のテストを続行したい。また初期からのデザインゴールであった多チャンネルのオプトモジュレータ素子の開発も進んでおり、平成6年8月ころまでには第1世代の素子が出来る予定である。その素子については、今年中にテストをすることを予定している。最後の照射テストが3月末に行なわれたため、まだ充分な解析が出来ていない。解析を済ませて結果を全てまとめるためには1ヵ月程の猶予が欲しい。5月中には結果のまとめが出版できるものと考えている。(実験自体は全て完了している。)
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