| 研究概要 |
1.レチノクロムのCDβバンドについて 8,18-メタノレチナール(1)で再構成したレチノクロムはその正のCDαバンドに比して、βバンドが負で大きい。8,18-エタノレチナール(2)のそれは、より小さくなった。これらのレチノクロムアナログを相互に比較すると、5,6,7,8の炭素原子でなす平面の捩れが解消するほど、CDβバンドは強度大きくなるという傾向を見い出した。 2.11-メチルレチナールアナログについて 11-メチルレチナール(3)、13-デメチル-11-メチルレチナール(4)、9,13-ジデメチル-11-メチルレチナール(5)を合成してアポレチノクロムと色素形成をした。3は有機溶媒中では10,12-S-シス配座の全トランス体であることを明らかにした。4と5は天然のレチナールと類似した構造を取る。これらすべてのアナログはアポレチノクロムと色素を形成し、その色素を光照射することによって、90%以上の選択率で11-シス体を与えることを見い出した。レチノクロムの光異性化酵素としての機能には発色団のS-シス配座は影響しないことが分かった。 3.光親和ラベルとレチノクロムの分子量について 光親和ラベル化反応のモデル反応として、アミン類との光反応を行なっている。レチノクロム自身の分子量をMALDIを用いて測定したところ、33412を得た。
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