研究概要 |
有機金属であると、zintle相などの裸のアニオンであるとを問わず、一般にこれらのクラスターは、極めて不安定である。現在までに遷移金属とのヘテロ接合が、部分的にでも成立したのは、Ti(C_5H_5)_2{Sn_5R_6CH_3}Cl(R=2,6-diethylphenylまたはmesitilene)で表される化合物のみである。ポリマー化を含む反応では、{Sn_5R_6}_nCo(CO)_m系の反応も進行するが、生成物に単離は全く不可能であった。そこで、ヘテロ接合の原点に返り、遷移金属と、スズあるいはその他の金属との強制的ヘテロ接合を行う系を考案し、この系の構築、反応性を調べた。この反応はEDTA類似の、[Pt(4-mpytH)_4]Cl_2(4-mpytH=4-methyl-2-pyridinethiol)が、種々の金属イオンを取り込んで、強制的に遷移金属である白金と、Sn,Co,Ni,V,Crなどの金属を自由に取り込み、あらたな金属間相互作用を生成するものである。次のような反応で、金属の取り込みを行い自由に金属が取り込み可能なことを見いだした。この反応はほとんどの金属に対して応用可能であり、今後この分野での大きな発展が期待できる。 【figure】+MX2→【figure】
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