研究概要 |
本年度中に行った研究は以下の通りである。 (1)プラスミドpMTRの構成は、4-メチルトリプトファン耐性の遺伝子をハイグロマイシンB耐性遺伝子で分割した形になっている。このプラスミドで以下のDNA修復欠損突然変異株を形質転換し、その中からハイグロマイシン耐性のコロニーを選別し、さらにその中からp-フルオロフェニルアラニン耐性のコロニーを確認し、どの程度の頻度でこれら2つの薬品に抵抗性のコロニーが現われるかを計算する。テストされた変異株は、アカパンカビの野生株、uvs-2,mei-2,mei-3,mus-18,mus-20,mus-23,mus-24,mus-25,mus-32,mus-33,mus-34である。コントロールとしての野生株における(pfp耐性/hyg耐性)の割合は3-5%であった。一方、mei-3、mus-25それにmus-20株ではホモロガスに入る割合は0.5%以下であった。昨年度低いとする結果を得ていたmei-2株は再度テストの結果、野生株のそれとほとんど変わらなかった。 (2)新たにプラスミドを構築する実験ではブラストサイジンの効果が十分でなかったためとハイグロマイシンの遺伝子の構成がこの目的に十分合致しなかったためうまくいかなかった。ひき続きこの目的のためのプラスミドを構築するための実験を行っている。
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