• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

ゲノム中に散在する反復配列の進化に関する集団遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04640597
研究機関九州大学

研究代表者

舘田 英典  九州大学, 理学部, 助教授 (70216985)

研究分担者 飯塚 勝  九州歯科大学, 進学課程, 助教授 (20202830)
キーワードレトロポゾン / 散在反復配列 / 分子進化 / 集団遺伝学 / SINE / Alu配列
研究概要

高等生物のゲノム中にはSINEあるいはLINEと呼ばれる高度に反復した配列が多く見られる。これらの反復配列がどのような進化をしているか、また生物学的にどのような役割を担っているかを調べることは、生物学的に非常に興味深い問題である。本研究では、散在反復配列の集団遺伝学的モデルをたてて理論的に解析し、またデータの解析によるモデルの検証を行うことによってこれらの問題を追及した。前年度の研究より配列間の塩基置換の情報を使った解析が必要であることが認識されたので、今年度はデータベースより得た2000個以上のAlu配列データを使って、それらの配列を解析を行った。統計的道具立てやプログラムの開発に予定以上に手間取り、必ずしも全ての必要な解析を終えることは出来なかったが、Alu配列の増幅が非常に少ないマスターコピーによるものではないであろうという結論が得られた。またこれらの解析法を使って、増幅期間やその増幅率に関する推測を行った。今後更に解析を進めることによって、マスターコピー数に関する結論の妥当性を検証するとともに、この研究で開発された手法を使って、他のファミリーやLINE配列の解析も行っていく必要がある。また本研究では出来なかった簡単な自然淘汰を含めたレトロポゾン増幅モデルの解析を行うために、過去の様々なトランスポゾンに関する集団遺伝学的研究をサーベイした。その結果、レトロポゾンの非平衡状態のモデルに関する研究を行う必要が認識された。計算機シミュレーションなどを通じてこのようなモデルを解析して行くことも、今後の重要な課題であろう。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Tachida: "Apopulation genetic study of the evolution of SINEs.I.Polymorphism with regard to the presence or absence of an element." Genetics. 133. 1023-1030 (1993)

  • [文献書誌] H.Tachida: "Evolution of repeated sequences in non-coding regions of the genome." JPn.J.Genet.68(in press). (1993)

  • [文献書誌] Newfeld,S.J.: "Drive-selection equilibrium:Homopolymer evolution in the Drosophila mastermind." J.Mol.Evol.(in press). (1994)

URL: 

公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi