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1993 年度 実績報告書

ニューロンの可塑性の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 04640692
研究機関順天堂大学

研究代表者

松本 明  順天堂大学, 医学部, 助教授 (80053263)

キーワードbeta-アクチン / beta-チューブリン / mRNA / インサイチュ・ハイブリダイゼイション / アンドロゲン / ラット / 腰髄 / 運動ニューロン
研究概要

平成5年度の研究計画であるインサイチュ・ハイブリダイゼイション法による細胞骨格蛋白の遺伝子発現機構の解析に関し、次の結果が得られた。
1.岡山大学の津田博士より提供されたマウスのbeta-チューブリンのmRNAに特異的に相補するDNA(cDNA)からマルチプライム法で放射性プローブ(^<35>S-ATPと^<35>S-CTPでラベルする)を作成した。成体雄ラットの脊髄からmRNAを抽出し、ノーザンブロット法でこのプローブの特異性を確認した。
2.これを成体雄ラットの腰髄のパラフィン切片とハイブリダイズさせると、腰髄の3箇所の運動ニューロン群、即ち球海綿体脊髄核(SNB)、背外側核(DLN)及び後背外側核(RDLN)の運動ニューロンの細胞体及び近位樹状突起にオートラジオグラフィーの特異的なシグナルが認められた。
3.成体雄ラット(2カ月令、6匹)を去勢し、テストステロンを含むサイラスチックチューブをその皮下に植えた。1カ月後動物を4%パラホルムアルデハイド溶液で潅流固定し、腰髄のパラフィン切片を作成した。対照群(6匹)及び去勢群(6匹)の腰髄切片も同様に作成した。ハイブリダイゼイション反応終了後、各実験群のSNB及びRDLNで各動物当り30個のニューロンを無作意に選び、それらのオートラジオグラフィーのシグナル数を計測した。成体雄ラットを去勢すると、アンドロゲン感受性SNB運動ニューロンのbeta-チューブリンのmRNA発現量は対照群の約3/5に減少したが、テストステロン処理によりそれは対照群のレベルまで回復した。一方、アンドロゲン非感受性RDLN運動ニューロンのそれは血中のアンドロゲン量の変化による影響を受けなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Matsumoto,A.et.al.: "Androgenic regulation of expression of beta-tubulin mRNA in motoneurons of the spinal nucleus of the bulbocavernosus." J.Neuroendocrinol.5. 357-363 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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