研究課題/領域番号 |
04650076
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
倉茂 道夫 岩手大学, 工学部, 教授 (20005416)
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研究分担者 |
今井 和郎 岩手大学, 工学部, 助手 (70113850)
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キーワード | 多孔質材 / セルフコンシステントモデル / 有効弾性係数 / トーチュオシティー / シミュレーション / ランダムパッキング / ランダムネットワーク / バネ定数 |
研究概要 |
本年度は、有効弾性係数に焦点を絞り、そのミクロ構造とマクロ特性の関係を理解するため、以下の研究を行った。 (1)昨年にひきつづき、ランダム・パッキングに基づく微小粒子焼結材の有効弾性係数のシミュレーションの方法を、まず、二次元モデルで検討した。すなわち、【1】微小円板の2次元ランダム・パッキングの計算機シミュレーションの実行、【2】焼結状態を模擬した微小円板ペアの3自由度バネ定数の有限要素法による解析の実行、【3】3自由度バネの2次元ランダム・ネットワークの静的応答解析の実行により、計算のアルゴリズムやモデリングの妥当性を検討した。また、【4】パソコンによるシミュレーションを可能にするため、計算の高速化のためのアルゴリズムの改良も行った。 (2)上の検討結果に基づき、実際の3次元のシミュレーションを開始した。すなわち、【1】微小球の3次元ランダム・パッキングの計算機シミュレーションを行い、充填状況や重力の影響等について、空隙率の平均や分散等から検討を加えた。3次元における【2】【3】については、【1】のランダム・パッキングのシミュレーションに手間取り、研究期間内では未完成に終わった。
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