研究概要 |
1.TiAlの組織観察 前年度行った低サイクル疲労試験片の中央断面切欠先端部のクラックや酸化の状態を光学顕微鏡にて観察した.大気中の場合マイクロクラックが多数みられたがN_2中、Ar中のものは大気中の1/2〜1/3であった. 2.NiCrAlY焼結体電極の作製 圧粉体電極は成形助材がないと製作できなかった(平成4年度)ので別の方法を考えた.多目的高温炉を用い高温真空下で焼結することにより種々の電極を製作することができた. 3.焼結体電極による放電被覆 Ni基超合金738LCから加工した0.4CT試験片(切欠先端半径1mm)の切欠部に上記電極で放電被覆を行った.これを高温強度試験に供した. 4.738LCの高温低サイクル疲労 800℃、大気中で0.4CT試験片の完全両振荷重制御試験を行った.みかけの応力拡大系数Kga=60,90,120kgf・mm-3/2で行いKgaとき裂発生回数の関係を求めた.Kga=60の場合NiCrAlY放電被覆材の試験も行った.被覆材の酸化は母材に比べ少ない.き裂発生回数は母材と同様であった. 5.738LCのクリープ 800,850,900℃、大気中で0.4CT試験片のクリープ試験を行った.母材は高温側で酸化がはげしく酸化膜の剥離も多かった.放電被覆材は900℃で行ったが酸化が少なく、膜の剥離もなくき裂発生時間も長時間になった.応力を受けている部分の耐酸化、強度向上をはかることができた.
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