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1992 年度 実績報告書

歯車固体潤滑膜の性能と破壊機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04650134
研究機関鳥取大学

研究代表者

小出 隆夫  鳥取大学, 工学部, 助教授 (60127446)

研究分担者 川越 治郎  鳥取大学, 工学部, 教授 (60032009)
宮近 幸逸  鳥取大学, 工学部, 助教授 (30157664)
小田 哲  鳥取大学, 工学部, 教授 (50032016)
キーワード歯車 / 真空 / 摩擦 / 摩耗 / 効率 / 固体潤滑膜 / プラスチック
研究概要

本研究では,試作した真空用動力循環式歯車運転試験機を用いて,S45C歯車と固体潤滑焼成膜をコーティングしたSU440C(MoS_2)歯車およびプラスチック(ジュラコン,ナイロン)歯車に対して,大気および高真空(p=10^<-5>Torr)中で種々の運転条件下で運転試験を行い,これらの歯車の摩擦・摩耗特性,効率などについて検討を加えた.その結果つぎの諸点が明らかになった.
1.歯面の摩擦係数は,S45C歯車の場合には,大気中よりも高真空中の方が大きく,また回転速度の増加,ヘルツ応力の減少につれて増大する傾向を示すが,その程度はかなり小さい.SUS440C(MoS_2)歯車およびジュラコン,ナイロン歯車の場合には,大気中と真空中ではほとんど変わらず,自己潤滑性能が期待できる.しかし回転速度,ヘルツ応力の影響はS45C歯車の場合と同様にほとんど認められない.
2.摩耗量は,S45C,ジュラコン,ナイロン歯車の場合には大気中よりも高真空中の方が小さいが,SUS440C(MoS_2)歯車の場合にはあまり変わらない.また,ジュラコン歯車の摩耗量は運転開始後しばらくの間は大気中と高真空中のいずれにおいても同一運転条件下のナイロン歯車の場合よりも大きいが,繰返し数がさらに増加すると逆に小さくなる.
3.伝達効率は,S45C歯車の場合には大気中よりも摩擦係数が大きい高真空中の方が低いが,SUS440C(MoS_2),ジュラコン,ナイロン歯車の場合にはほとんど変わらない.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小田 哲: "真空中における固体潤滑およびプラスチック歯車の摩擦・摩耗特性" 日本機械学会講演論文集. 935-1. 256-258 (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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