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1993 年度 実績報告書

ディジタル磁気記録のための統合的信号処理技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 04650289
研究機関愛媛大学

研究代表者

田崎 三郎  愛媛大学, 工学部, 教授 (00036394)

研究分担者 都築 伸二  愛媛大学, 工学部, 助手 (60236924)
山田 芳郎  愛媛大学, 工学部, 助教授 (00110833)
キーワード磁気記録 / 光記録 / 記録符号 / 信号処理方式 / PRML / 記録再生特性 / 媒体雑音 / 高密度化
研究概要

磁気記録及び光磁気記録において,記録密度の伸びは年々とどまることを知らないように見える.それと共に,従来は一時近似として白色ガウス雑音を仮定していたヘッド・記録媒体を中心とする記録再生系における相加雑音に対しても,それぞれの記録システム固有の電力スペクトル密度を有する相加雑音として厳密な特性解析することが求められつつある.従って,本研究の目的の一つに,このような固有の雑音スペクトルを明らかにして,これに基づくシステム設計とビット誤り率を導出することがあった.解析結果及びシミュレーション実験結果から,この相加雑音スペクトル形状は記録密度に強く依存し,記録密度がディジタル情報系列の単位セル長の3倍(これは昨今の高密度化されたシステムで,よく用いられる性能である)程度に達するとかなり白色雑音に近付くことが分った.
他方,信号処理技術では最尤信号検出法(ML)であるViterbiアルゴリズムがこの分野の研究者・技術者にとってかなり一般的な概念となり,パーシャルレスポンス(PR)法と組合せたPRMLが広く磁気記録及び光磁気記録に用いられる動向となって来ている.このPRML性能は,適切な,符号シンボルの生起に相関のある記録符号と,さらに組合せることで,相関検出機能が一段と高められることが明かとなった.例えば,FMファミリー符号の場合では,用いる符号によりSN比の改善度合は15〜20dBも異なって来ている.
最後に,ここ一・二年の間に記録符号に新たな動きがあった.その一つが二次元符号であり,これについての検討も併せて行った.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 田崎三郎: "従来型3値記録符号に対する最適データ語割当" 電子情報通信学会技術報告. IT-92. 37-42 (1992)

  • [文献書誌] 田崎三郎: "サンプルサーボ型光磁気記録における信号処理方式の一検討" 電子情報通信学会技術報告. IT-92. 43-48 (1992)

  • [文献書誌] 田崎三郎: "ディジタル記録のための新たな信号処理方式" 電子情報通信学会技術報告. IT-92. 7-14 (1992)

  • [文献書誌] 田崎三郎: "PRMLを用いたFMファミリー符号の誤り率特性" 電子情報通信学会技術報告. MR-92. 13-17 (1992)

  • [文献書誌] 田崎三郎: "光磁気記録の信号処理-高密度化のためのキーテクノロジー-" 電子情報通信学会誌. 76. 927-930 (1993)

  • [文献書誌] 田崎三郎: "媒体雑音モデルに基づくFM-PRML方式に対するビット誤り率" 情報理論とその応用シンポジウム. 16. 19-22 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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