研究概要 |
本年度は,次のトライ構造の更新アルゴリズムを提案し,その評価を行った. 1.更新アルゴリズムでは,状態遷移の局所的再構成を実行するため,最小範囲の条件を設定した.この条件に基づいた更新手順に従い既存の状態遷移に影響を与えない手法を与えた. 2.上記の手法が,補助記憶の動的ファイルにも利用できるように,ファイル管理アルゴリズムを提案した.特に,この方法では,制限付き可変長ブロックの導入を行い,空間効率の高い手法を実現した. 3.昨年度の実験結果を基に次の評価を行った. 4.以上のアルゴリズムに対するソフトウェアを開発し,一括追加を行った辞書で高速性を次のように評価した. (1)辞書の種類は,150,000語の形態素辞書,80,000語の英単語辞書の大きさを測定し,約1万件の語彙に対して約1.2メガバイトのよい実験結果が得られた. (2)一括追加の平均速度は,1項目当たり約600ミリ秒の高速な結果が得られた.
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