本年度は、円柱結合網、トーラス結合網及び超立方体結合網での任意のBit Permute Complement置換を実現するアルゴリズムを構築し、各網の処理能力を評価した。 まず、基本的な置換であるビット反転、ベクトル反転、完全シャッフル、ビットシャッフル、行列転置等の任意のBit Permute Complement置換を上記の各結合網で、無故障時に実現するアルゴリズムを構築した。実用性のある転送アルゴリズムである為には、アルゴリズム実行に伴うノードでの必要レジスタ数ができるだけ小さいことが重要である。円柱結合網では2個、トーラス結合網及び超立方体結合網では1ですむアルゴリズムが開発できた。 次に、構築されたアルゴリズムを用いて各種Bit Permute Complement置換を実現する場合に要する転送ステップ数を算定評価した。この場合補助で購入したパーソナル・コンピュータを有効に使用した。又、アルゴリズムの構築に関しては、従来の各種アルゴリズムを参考にする必要上、国際会議資料をチェックする必要があり、各種の資料を購入した。さらに、東京出張を3度行い、他研究者との意見交換を行った。得られた成果の初期のものは、First International Confernce on Computer Communications and Networks及びJoint Comference on Circuit/Systems、Computers and Communicationsなる国際会議(それぞれ、韓国、アメリカ)に出席し発表し、オリジナリティを確保した。
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