研究課題/領域番号 |
04650415
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐伯 昇 北海道大学, 工学部土木工学科, 教授 (80002004)
|
研究分担者 |
志村 和紀 北海道大学, 工学部土木工学科, 助手 (60187474)
|
キーワード | ねじり / 曲げ / せん断 / 組合わせ応力 / 立体トラスモデル / RC平板理論 / せん断ひずみ / 有効かぶり厚 |
研究概要 |
(1)ねじりー曲げーせん断の組合わせ応力下のRC部材の耐力 RC部材にねじりー曲げーせん断の組合わせ荷重が作用する場合の耐力と破壊パターンについて、ねじりに対する立体トラスモデルにせん断および曲げによる断面力を重ね合わせることにより算定が可能であり、破壊パターンとしては横方向鉄筋の降伏、圧縮斜材コンクリートの圧壊、ねじりに対する有効断面上縁の圧縮ーせん断破壊があり、トルクに対して曲げモーメントが卓越する場合耐力は曲げのみに支配され、トルクを考慮する必要の無い領域があることが示された。 (2)RC平板理論を用いたねじり解析 ねじりを受けるRC部材の解析において立体トラスモデルを適用した場合、コンクリートの引張応力を考慮しないためねじり剛性が小さく算定され、変形を過大に評価する。これに対し、コンクリートの引張応力を考慮したRC平板理論を適用することにより初期剛性の評価が可能となるが、ねじりひびわれ発生後の剛性低下が表現されず、過大な耐力を算定する。そこでせん断ひずみを指標とした有効かぶり厚を導入することによりねじり剛性の低下を表現することができ、任意の荷重段階における変形挙動の評価が可能となった。 (3)今後の研究の展開 (2)におけるRC平板理論に基くねじり解析の手法をを曲げーせん断を受ける部材に拡張し、任意の組合わせ応力下の部材の変形挙動を精度良く把握する事を試みる。
|