研究課題/領域番号 |
04650418
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
辻 幸和 群馬大学, 工学部, 教授 (50048922)
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研究分担者 |
川島 俊美 群馬大学, 工学部, 教務員 (60224771)
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キーワード | 膨張コンクリート / ケミカルプレストレス / ケミカルプレストレイン / ケミカルプレス / 膨張ひずみ / 圧縮強度 / ヤング係数 / 拘束方法 |
研究概要 |
平成4年度において得られた研究成果は以下の通りである。 1、輪切り鋼管とPC鋼棒を組み合わせた三軸拘束方法において、コンクリートの上面と拘束端板との接着度により、軸方向の膨張ひずみに差が生じることが明らかになり、PC鋼棒をナットで締める時期と程度を統一して、供試体を作製した。 2、膨張ひずみの測定結果から、外径が15cm、高さが30cmの円柱状の膨張コンクリートに幅が5cmの輪切り鋼管をその外側に配置して拘束した場合、半径方向の膨張は拘束するが、軸方向の膨張を拘束する程度はほとんど無視できると考えて良く、この三軸拘束方法は、各方向の拘束程度を任意に選定できる点でも優れている。 3、PC鋼棒に代えてヤング係数の小さい繊維強化プラスチックFRPで膨張コンクリートの膨張作用を拘束しても、はり部材の曲げ・せん断性状の改善にケミカルプレストレスの効果が得られることが確かめられた。 4、内側にも輪切り鋼管を配置した二重鋼管とPC鋼棒による三軸拘束状態において発生するケミカルプレストレスの算定方法を提示することができた。 5、ケミカルプレス効果は、鋼管による二軸拘束状態ではほとんど得られず、少くとも材齢初期においてPC鋼棒を併用して三軸拘束状態にすることによりはじめて得られた。
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