1.表面被覆による凍結融解抵抗性の改善効果の検証 表面を被覆したコンクリートの水セメント比や空気量を変化させ、凍結融解に対する抵抗性について検討した。また、コンクリートの含水率を変えた場合についても同様に調べた。 2.表層部緻密化による凍結融解抵抗性の改善効果の検証 透水シートを用いて表層部を緻密化させた各種コンクリートについて凍結融解試験を実施し、凍結融解に対する抵抗性について検討した。また、透水シートの有無による表面からの深さ方向別での表層強度についても調べた。 以上の検討により、透水シートを使用すれば、表層強度が増加したり、コンクリート表面の美観が向上する事などを明らかにした。また、表面を被覆したり表層部を緻密化させる事により、コンクリートの凍結融解に対する抵抗性は向上する事を明らかにした。さらに、表層強度の比と相対動弾性係数との関係から凍害劣化による耐久性を判定する場合には、表層強度の測定が有効な一手法である事について明らかにした。 これらの改善効果はコンクリートの凍害劣化に対する抵抗性を高め、耐久性向上に大きく寄与するものである事を示した。 3.まとめ及び成果印刷 2年間にわたる研究成果をまとめて報告書を印刷した。
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