研究課題/領域番号 |
04650429
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
鈴木 輝之 北見工業大学, 工学部, 教授 (30003205)
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研究分担者 |
劉 朝鋼 北見工業大学, 工学部, 助教授 (90240415)
沢田 正剛 北見工業大学, 工学部, 講師 (10003203)
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キーワード | 地盤 / 自然寒気 / 構造物 / 凍結土圧力 / 凍着凍上力 |
研究概要 |
初年度(平成4年度)は屋外実験を中心とし、自然地盤の凍上力、さらに模型杭に対する凍着凍上力の大きさなどを明らかにしてきた。2年目にあたる今年度(平成5年度)はこれら屋外実験を継続するとともに、コンクリート表面に働く凍着凍上力を調べる室内実験を加え、地盤凍結にともなう構造物への力のより基本的な解明を試みた。主な内容と結果は以下のようである。 1.自然地盤の凍上力は5〜7kg/cm^2(60〜70ton/m^2)程度であった。この値は初年度とほぼ同程度であり、測定値の再現性が確認されるとともに、シーズンを通しての凍結指数の影響が少ないことも分かった。 2.円柱形模型杭に対する自然地盤の凍着強度は0.8kg/cm^2程度であるが、平面に対する凍着強度は0.4kg/Cm^2と約半分になる。 3.室内実験で測定されたコンクリート表面に対する土の凍着強度は4.0〜10.0kg/cm^2の範囲であり、自然地盤中で測定される凍着強度に較ベて1オーダー大きい。自然地盤中で発生する凍着凍上力は、周辺地盤での発生凍上力の他にそれを伝達する凍土のクリープ特性など、複雑な因子が影響することが明らかにされた。
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