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1993 年度 実績報告書

需要構造変化の徴候予測と新規市場育成とを目的としたトランスポートマーケティング手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 04650478
研究機関東京工業大学

研究代表者

屋井 鉄雄  東京工業大学, 工学部, 助教授 (10182289)

研究分担者 岩倉 成志  東京工業大学, 工学部, 助手 (20223373)
キーワード交通計画 / 交通管理計画 / 交通需要管理 / 交通サービスのマーケティング / ディフュージョン過程 / LISREL / コンジョイント分析 / 非集計モデル
研究概要

本研究ではヘリコミューターや海上交通など中小の新規参入サービスの需要育成策、また乗用車による道路交通問題のように行政にとっての需要誘導・管理方策を取り上げ、従来の需要予測の方法論では十分に捉えきれない、量的に微少な需要変化や顕在化しにくい意識変化を、マーケットの横断的な分析と普及過程の縦断的な分析によって明らかにしようと考えた。以下に本研究の主要な成果を示す。
1.首都圏のヘリコミューターをケーススタディとして、需要と広告・広報等との時間的な関連を分析し、広告、博覧会開催、鉄道サービス改善などで需要変化が生じる現象をモデル化した。その際、新規サービスの導入期、成長期、定着期、展開期の各ステージに相当する時点で利用者アンケート調査を実施して、利用者の特性の変化と価値意識の分析とを行った。また、首都圏における海上交通サービスを対象にして、利用者への意識調査の結果から多様な価値意識を持つ個別の選好モデル化を行っている。
2.新規参入の交通サービスや自動車交通による渋滞・環境問題に対するプロモーション効果の推計を行うための方法論を検討した。まず、特定利用者層に母集団を限定した上で、調査票を工夫して価値意識や選好構造の違いから集団をセグメントする分析方法を提案し、意識調査を独自に行い、コンジョイント分析やポジショニング分析からプロモーションに対する反応の違いが生じる幾つかの層を抽出している。また、同様な方法を海外旅行時のエアライン及び旅行経路の選択モデルに適用して、実行動データからも母集団を目的や旅行形態によって明確に区分し、航空サービスの種々の変化に反応する層の違いを明らかにしている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 屋井 鉄雄: "交通計画とマーケティング科学アプローチ" オペレーションズ・リサーチ. Vol38,No.2. 73-78 (1993)

  • [文献書誌] 屋井 鉄雄,岩倉 成志,山崎 淳: "首都圏における海上交通サービスの利用特性分析" 土木計画学研究・講演集. No.15. 669-676 (1991)

  • [文献書誌] 屋井 鉄雄,森地 茂,岩倉 成志: "新しい航空輸送サービスのマーケット構造の分析について" 東京工業大学土木工学科研究報告. No.47. 47-59 (1993)

  • [文献書誌] 屋井 鉄雄,岩倉 成志,寺部 慎一郎: "行政広告に対する住民の意識形成に関する考察" 土木学会年次学術講演会講演概要集. 第48回. 316-317 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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