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1993 年度 実績報告書

駐車場を含む道路網の最大交通容量算定モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 04650485
研究機関愛媛大学

研究代表者

柏谷 増男  愛媛大学, 工学部, 教授 (00026254)

研究分担者 朝倉 康夫  愛媛大学, 工学部, 助教授 (80144319)
キーワード道路網 / 最大容量 / 駐車場
研究概要

都市部における道路網の容量は,道路区間(リンク)の容量だけではなく,駐車場の容量によっても規定されている。また,路上駐車によるリンクの容量減少が,ネットワーク全体の容量を低下させていることも事実である。駐車場を整備してもリンク容量に余裕がなければ道路網全体としての交通処理能力は向上しないし,逆に道路区間を整備しても駐車の制約が厳しければ必ずしも容量増強効果を生むとは限らない。道路区間容量と駐車容量のいずれがネットワーク容量を支配しているかがわかれば,両者の適切な整備量の目安を知ることができる。
本研究の目的は,従来の最大容量モデルに駐車場容量を組み込むことにより,道路網と駐車場を同時に考慮したネットワークの最大容量推定モデルを開発することにあった。このようなモデルを示すことは,道路網全体の処理能力を向上させるための駐車容量とリンク容量のバランスのとれた適切な整備量を検討する際や,駐車場の整備効果を道路網の容量の増大効果という視点から評価する際に有用である。
本研究によって得られた具体的な成果は以下の通りである。(1)実用性の面で優れている配分シミュレーション法を用いた最大容量推計モデルを提案し,その改良と精緻化を図った。(2)提案したモデルを愛媛県松山市および今治市の道路網へ適用し,駐車場整備効果を論じる上でのモデルのパフォーマンスを吟味した。(3)LPを用いてトリップエンドでの駐車容量制約を考慮した最大容量モデルを定式化するとともに,松山市道路網への適用計算を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 柏谷増男,朝倉康夫,下岡英智: "道路ネットワーク容量からみた容積率問題" 土木計画学研究講演集. 15(1)-2. 443-450 (1992)

  • [文献書誌] 柏谷増男,斎藤道雄,朝倉康夫: "都市開発容量に着目した道路網整備効果分析" 第28回日本都市計画学会学術研究論文集. 28. 331-336 (1993)

  • [文献書誌] 朝倉康夫,柏谷増男: "駐車を考慮した道路網の最大容量推定モデルとその適用" 土木計画学研究論文集. 11. 129-136 (1993)

  • [文献書誌] 柏谷増男,村橋正武,朝倉康夫: "都市開発容量と交通環境水準とのトレードオフ分析" 土木計画学研究講演集. 16(1). 559-564 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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