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1993 年度 実績報告書

〈福祉バス〉との協同による〈乗合路線バス〉の赤字軽減方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04650488
研究機関九州東海大学

研究代表者

渡辺 千賀恵  九州東海大学, 工学部, 教授 (90029330)

研究分担者 溝上 章志  九州東海大学, 工学部, 助教授 (20135403)
キーワード福祉交通 / 福祉バス / 乗合バス / バス赤字 / バス離れ
研究概要

福祉バスについては現在、統計資料が整備されていない。これは、福祉バス研究の遅れを象徴する事象であろう。そのため福祉バスの実状を知るには、現地で個々の実例を視察・取材せねばならない。事例分析のため今年度は全国の典型的な5例(熊本県・熊本市・奈良市・斑鳩町・滋賀県)を取材した。
これら5例の福祉バスには次のような共通点が見られた。【.encircled1.】利用者は身障者とその介護者に限られている。【.encircled2.】リフトが装備され、車イスのまま乗降できる。【.encircled3.】料金は無料。【.encircled4.】専用運転者を雇用している。【.encircled5.】運行に際し運輸省の許認可は不要であった。一方、福祉バスの運行形態や利用効率には事例ごとの差異が著しい。たとえば運行形態では、わずか5例ですら次のとおり4タイプに分類される。利用効率(運行1回当りの利用者数)にも1〜16人といった軟差が見られる。
福祉交通には「採算性」指向が無いといえども、1運行1人という低利用は福祉バスの今後に変革を迫るであろう。各自治体の経験と工夫を集めて『福祉バス運用マニュアル』に仕上げる作業が、焦眉の課題であろう。
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  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 渡辺千賀恵: "福祉交通の現状と可能性" 熊本開発. 63号. 43-47 (1992)

  • [文献書誌] 渡辺千賀恵: "バス離れ時代のバス事業-公共性への回帰" 都市問題. 84巻. 17-26 (1993)

  • [文献書誌] 渡辺千賀恵: "21世紀の都市交通問題" 地方自治職員研修. 355号. 13-23 (1993)

  • [文献書誌] 渡辺千賀恵: "岐阜市営バスを創業させた社会的要因" 九州東海大学一般教育紀要. 6巻. 1-13 (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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