• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

シビック・トラスト型の環境デザイン手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04650548
研究機関東京大学

研究代表者

西村 幸夫  東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (20159081)

キーワードシビック・トラスト / まちづくり / 環境デザイン / 都市デザイン / 歴史的環境
研究概要

わが国における先駆的な事例として、飛騨古川(岐阜)、足助(愛知)、村上(新潟)におけるまちづくりの活動を概観し、これを前年度の米国英国と同様のマトリックスによって整理した。
日本におけるシビック・トラスト類似団体である財団法人日本ナショナル・トラストの活動とその論理を整理し、これを米英の事例と比較し、その特徴を明らかにした。
日本の都市計画制度上、こうした環境デザイン活動が芽生えにくかった原因として、税制上の問題、公益法人の設立のむずかしさ、主務官庁制の問題を指摘した。さらに、上記の萌芽的事例がどのようにしてこうした閉塞状況を打破したかを考察した。
これらをとおして今後の日本ならびにアジアにおける都市計画システムならびにシビック・トラスト型の環境デザイン運動の在り方を展望し、地方分権と活動に積極性を与えるような情報公開制度、市民公益活動を支援するような民間組織の在り方を提案した。
また、こんにち各地で提案されている景観関連の条例を検討し、特に1980年代後半以降、景観を新たな都市計画課題として捉え、積極的に対応策を検討してゆこうとしている自治体が増加していること、環境を広く捉えるひとつの手立てとして景観に着目しつつあることを指摘した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 西村 幸夫: "1966年国家歴史保全法および税制上の優遇措置を中心にみた1960年代〜1980年代前半アメリカの歴史的環境保全制度" 日本建築学会計画系論文報告集. 452. 165-176 (1993)

  • [文献書誌] 西村 幸夫: "シビック・トラスト賞(仮称)" 駿々堂出版 (予定), 350 (1994)

  • [文献書誌] 西村 幸夫: "歴史を生かしたまちづくり" 古今書院, 170 (1993)

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi