研究課題/領域番号 |
04650550
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
及川 清昭 東京大学, 生産技術研究所・第5部, 助手 (00168840)
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研究分担者 |
曲渕 英邦 東京大学, 生産技術研究所・第5部, 助教授 (60219293)
藤井 明 東京大学, 生産技術研究所・第5部, 助教授 (20126155)
原 広司 東京大学, 生産技術研究所・第5部, 教授 (60013190)
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キーワード | 経路探索 / 経路表示 / 知識工学 / 認知科学 / LOGO言語 |
研究概要 |
本研究は、都市空間を移動する主体が生成する経路に着目し、経路を選択しながら目的地に到達するまでの体験を知識工学的に把握し、その過程を経路探索モデルとして構築するとともに、合理的かつ効果的な経路表示システムの作成に向けて知見を得ることを目的としている。 そのためにまず、街路のネットワークやランドマークといった構築環境としての都市空間と、経路探索のプランを理解し認知地図のような記憶をもつ主体とを考え、与えられた状況下で主体がどのように経路探索を行うかについて、被験者を用いた経路探索実験を街頭で行なった。実験結果から、探索の途中で採用された構築環境の構成要素や参照された記憶などを整理し、その仕組みを認知科学でよく利用するLOGO言語を用いて直観的に理解しやすいかたちでコンピュータ上に再現した。また、街路網のパターンや街路景観といった都市空間自体が有する性質の違いや、場所に対する知識の程度や用いるストラテジーなど主体の側の差異を明確にするために、様々な条件下でのシミュレーションを行なった。 その結果、経路は地点の連鎖に分節することができ、各地点ごとの探索プロセスを明らかにすればよいこと、そして、そのプロセスは主体が持っているプランに基づいて、都市空間と個人の記憶から得られる情報を利用しながら行動を決定するというかたちでモデル化できることなどが明らかにされた。また、主体のプランに関与する情報については、その種類と構造を指摘した。さらに、都市空間の構成要素が経路探索に及ぼす効果について考察するとともに、シミュレーションにより明らかになった個人差とジェネラルな知識とを総合的に評価し、適切な表示システムの作成について検討を加えた。
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