研究概要 |
本年度は、雑誌資料(Journal of Asiatic Society,Bangkok Society,RIBA Journal,Journal of Royal Geographical Society,etc.)の目録の中から今世紀初頭から1940年までに発表されたアジア建築歴史研究関係の論文を抜き出し、整理した。文献目録としてコンピューターに整理するために、読み取りのための文字認識ソフトとスキャナ、データを記憶するための大容量ハードディスク、整理するためのデータベースソフトを購入し、そして検索可能なデータベースを構築した。1カ月の期間学生を短期雇用してデータの入力を行ない、これまで約1500件のデータ数を入力した。その概略を説明すれば1880年ころまではインド建築史が中心であったのが、日清・日露戦争以後から中国建築史研究に比重が移ってきたことであるその大きな役割を果たしたのが日本人建築研究者たちで、両戦争後日本人による中国建築研究が始まった。 このようなことからデータベースとしては、日本人による東洋建築史研究を含めないことには不完全であるが、データ数が膨大にあったり、旧字体を使っているため入力作業が思うように進んでいない。未だ約半分の入力作業を残している。
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