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1993 年度 実績報告書

神社本殿における彩色・紋様の基礎的諸問題

研究課題

研究課題/領域番号 04650578
研究機関近畿大学

研究代表者

桜井 敏雄  近畿大学, 理工学部・建築学科, 教授 (60088424)

研究分担者 大草 一憲  近畿大学, 理工学部・建築学科, 助手 (00088486)
キーワード伝統的紋様 / 建築装飾 / 繧繝彩色 / 古建築の彩色紋様 / 神社本殿の装飾 / 配色 / 塗装
研究概要

本研究では彩色・紋様の発達をみた地域を近畿地方とみて、そこに中心をおきながら、全国に散在する重要とみられる遺構について調査してきたが、本年度はその捕捉調査とまとめを行った。まとめにあたっては地域性と彩色年代に留意した。
幾内を地域別にみると、和歌山県下に濃厚に彩色・紋様の装飾を施した神社本殿が多く、これに隣接する大阪府南部、奈良県南部の紀の川筋の遺構も同様の傾向を示した。これに対して滋賀県下では室町時代より素木造の伝統が強く、その詳細は不明なから、軸部を丹塗とするものすら多くなく、日吉大社のように桜門等を丹塗とするものでも、本殿の素木造としている。極彩色を施すのは寛永年間の後半からである。
これに対して京都府下では御香宮・北野天満宮・与杼神社など、慶応年間後半の建物には極彩色が目立ち、近畿圏ではこの頃が彩色・紋様の装飾のピークをなしたものとみられる。
大阪府下で極彩色を施した本殿は泉南地域に顕著であるが、大きくみると、北部の遺構は保守的で、素木造のものも分布する。しかし慶応期の遺構には極彩色を施したものが存在する。なお、壁画については触れなかったが、桃山時代のものは、側面柱間二間を一画面として描くなどおおらかに描く。
全般的にみると、時代的いは慶応をピークとして華やかな彩色紋様が流行したとみられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 桜井 敏雄: "神社本殿の彩色・紋様について" 建築史学会論文集.

  • [文献書誌] 桜井 敏雄: "古建築の内部・外部の装飾について" 近畿大学理工学部研究紀要.

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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