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1993 年度 実績報告書

マグネシウム基及び銅基固溶体の高温クリープ特性に及ぼす温度の影響

研究課題

研究課題/領域番号 04650593
研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 裕之  東北大学, 工学部, 助手 (10225998)

キーワードマグネシウム / 銅 / 固溶体 / 高温変形 / クリープ / 延性改善 / 予変形
研究概要

本年度は銅基固溶体について応力急増に伴う遷移挙動の特徴を実験的に明らかにした.またマグネシウム固溶体について,クリープ特性の異なる温度で与えた予変形がクリープ変形特性に及ぼす影響を調べた.
溶質濃度の異なる3種の銅-アルミニウム固溶体の,高温クリープ中の応力急増に伴う遷移挙動は,溶質濃度によって異なる.見かけのクリープの活性化エネルギーの大きさが異なる場合には,遷移挙動も大きく異なる.見かけのクリープの活性化エネルギーが拡散に比べて大きい条件では,応力変化後の遷移挙動が応力増加量とともに逆遷移型・通常遷移型・逆遷移型に変化することが見出された.見かけのクリープの活性化エネルギーが拡散に比べて大きいマグネシウム固溶体ではこのような挙動は出現せず,積層欠陥エネルギーの低い固溶体の特有の挙動と考えられる.
六方晶マグネシウム-アルミニウム固溶体は,クリープ延性は必ずしも良好でないが,見かけの活性化エネルギーが高い温度で予変形を与えると,クリープ延性が改善されることが明らかにされた.予変形を与えると,結晶粒界が波状化する.粒界キャビティの連結によって破壊がおこる場合には,波状化した粒界は粒界キャビティの連結を困難にし,破断寿命が大幅に改善される.寿命の改善に有効な予変形を与える条件は,静的クリープ特性が変化する条件と対応していることが明らかにされた.
置換型固溶体の合金型クリープにおける溶質濃度依存性についても検討し,高濃度固溶体の溶質濃度の効果の飽和についても実験結果と数値計算結果をあわせて検討した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hiroyuki Sato: "Saturation of the solute concentration Effect in Alloy type Creep of Al-Mg and Mg-Al alloys" Aspects of high temperature deformation and fracture in crystalline materials.107-114 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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