• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

ニューラルネットワークによる凝固・加工組織のパターン認識

研究課題

研究課題/領域番号 04650626
研究機関東京大学

研究代表者

鈴木 俊夫  東京大学, 工学部, 助教授 (70115111)

キーワードニューラルネットワーク / 鋳鉄 / 黒鉛形状 / ステンレス鋼 / 結晶粒度 / 画像処理
研究概要

昨年度は、ニューラルネットワークの材料組織パターン認識システムを構築し、球状黒鉛と片状黒鉛の識別を行った。そこでは、入力画像の局所的特徴を抽出し、これを学習することにより黒鉛形状を判別した。しかし、材料組織の識別では最適な観察倍率と入力領域の決定が基本的重要性を持ち、その最適値は一定ではないという困難があった。
そこで本年度は昨年度のシステムを改良し、最適観察倍率、観察領域の問題を分解能の異なる複数の画像を入力データとすることにより克服した。このシステムでは、粒子と基地を同列のものとして扱うことが出来るほか、多少の画像ノイズや情報の欠落にもさほど影響を受けない識別が可能であった。このような性能は、自己組織化した参照ベクトルにより分類した画像の局所的特徴量分布と、異なる分解能の画像における局所的特徴量分布の相対変化を組み合わせて学習することにより達成された。
本システムを用いて、粒子画像分類の例として鋳鉄の黒鉛形状判別、領域パターン分類として結晶粒度判定を行ったところ、黒鉛形状判別では95%以上の正答率を、また、結晶粒度判定では粒度0.5の許容範囲で98%以上の正答率を得ることが出来た。
以上の成果は、国際会議COMMP'93で報告したほか、現在「鉄と鋼」に研究論文として投稿中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 遠嶋雅徳,府川和弘,丹羽直毅,鈴木俊夫: "ニューラルネットワークによる鋳鉄の黒鉛形状の識別" 鋳物. 65. 8-12 (1993)

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi