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1993 年度 実績報告書

金属間化合物TiAlの高温クリープ抵抗の応力及び温度依存性

研究課題

研究課題/領域番号 04650644
研究機関東京工業大学

研究代表者

菊池 實  東京工業大学, 工学部, 教授 (30089817)

キーワードTi-50Al / クリープ曲線 / 応力指数 / 転位下部組織 / サブグレイン / 動的再結晶 / 活性化エネルギー / 最小クリープ速度
研究概要

1473Kで1週間の均質化熱処理を施したTi-50at.%Alについて1123Kにおける一定応力のクリープ試験を100〜300MPaで行い、クリープ曲線、クリープ速度時間曲線の負荷応力依存性を調べ、以下のことを明らかにした.
(1)一定応力試験におけるクリープ速度/時間曲線の解析から、この材料は定常クリープ域を示さず、遷移クリープ域と加速クリープ域のみを示す.このクリープ曲線の形状は温度及び応力に依存せず同じである.
(2)この材料の室温引張延性は1%程度であるが、クリープ破断伸びは100%近い大きな値を示す.
(3)最小クリープ速度の応力指数n値は高応力側と低応力側で異なり、100MPa以下では約4であるが、100MPaを超えると大きな値を示す.
(4)最小クリープ速度を示す時点で停止した試料の転位下部組織を観察から、100MPa以上でのn値の増加はサブグレインの発達あるいは動的再結晶粒による細粒化に起因する.
(5)1123Kに加え1173K及び1073Kのクリープ試験も行い、クリープの活性化エネルギーQcを求めた結果、Qcは100MPa以下では300KJ/molであったが、100MPaを越えると500KJ/molになる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 間篠 謙一: "TiAlの高温クリープにおける最小クリープ速度の結晶粒径依存性" 耐熱金属材料第123委員会研究報告. 34. 205-213 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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