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1993 年度 研究成果報告書概要

高イオン伝導性薄膜のナノサイズ電池用電解質への応用

研究課題

研究課題/領域番号 04650705
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 無機工業化学・無機材料工学
研究機関岡山大学

研究代表者

尾坂 明義  岡山大学, 工学部, 助教授 (20033409)

研究分担者 藤井 達生  岡山大学, 工学部, 助手 (10222259)
難波 徳郎  岡山大学, 工学部, 講師 (80218073)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
キーワードスパッタリング / 薄膜 / アモルファス / イオン伝導 / レーザー照射 / 相変化 / 光メモリ
研究概要

微小全固体式電池系電解質および光メモリへ材料開発の基礎研究として,(1)F-O-Si-Pb系および(2)CuI-MoO_4-P_2O_5系アモルファス薄膜を作成し,微細構造,伝導性およびレーザー照射による相変化とに関し検討した。
1.F-O-Si-Pb系アモルファス薄膜
RFスパッタ装置により放電ガス圧;0.06〜0.07Torr,スパッタ時間;45分の条件でアモルファス膜を作製した。本系アモルファス膜のXPSスペクトルより,Fイオンの濃度は深さ方向に対して一様であったが,比Si-F/Pb-Fは膜表面から内部に向かってわずかに減少しており,Si-O-Si→Si-O^-+F-Si反応による非架橋酸素の増加に帰着できた。3mW He-Neレーザー(λ=632.8nm)を1/500秒照射すると,全ての膜で11μm径の領域でα-SiO_2の結晶化が見られ,所期の高伝導相PbF_2は析出しなかった。一方,Arrheniusの式に従うイオン伝導性を示し,500Kでの伝導率は1.1x10^<-5>S/cmでバルクガラスの約2桁倍であり,活性化エネルギーは106.5kj/molであった。
2.CuI-MoO_4-P_2O_5系アモルファス薄膜
高Cuイオン伝導性を有する本系ガラス組成25CuI・25Cu_20・25MoO_4・25Cu_3(PO_4)_3のターゲットを,Arガス圧0.01Torr・rf出力100Wでスパッタリングして得られたアモルファス薄膜は,きめの粗い微粒子構造で,550K以下では伝導率は10^<-8>S/cm程度でほぼ絶縁体であった。また,rf出力を上げるに従いγ-CuIの立方体粒子が発達してきたが,膜中ではCuは2価イオンとして存在している。100Wでスパッタリングした膜をHe-Neレーザー(3mW)で照射すると,F-O-Si-Pb系と異なり1/500秒ですでに8μm径の穿孔が見られ,1秒の照射では12μm径となったが,いずれの場合も結晶相の析出は見られなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Akiyoshi OSAKA: "Chemical states of fluorine atoms and laser-induced crystallization in rf-sputtered thin films of amorphous lead fluorosilicate" Memoirs of the Faculty of Engineering,Okayama University. 28. 77-84 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Akiyoshi OSAKA,Haruyuki KAWAMURA and Yoshinari MIURA: ""Chemical states of fluorine atoms and laser-induced crystallization in rf-sputtered thin films of amorphous lead fluorosilicate"" Memoirs of the Faculty of Engineering, Okayama University. 28[2]. 215-22 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1995-03-27  

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