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1992 年度 実績報告書

ビニルシラン類の異性化重合および共重合に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04650827
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

奥 淳一  名古屋工業大学, 工学部, 助手 (70158822)

研究分担者 近藤 順治  名古屋工業大学, 工学部, 助手 (80024347)
高木 幹夫  名古屋工業大学, 工学部, 教授 (20024276)
キーワードアニオン重合 / ビニルシラン類 / トリアミン / 異性化重合 / 環化重合 / 重合速度 / ブロックコポリマー / 統計コポリマー
研究概要

トリメチルビニルシランのアニオン重合系に対するN,N,N',N",N"-ペンタメチルジエチレントリアミンの添加効果の検討では、開始末端にトリアミンユニットが導入されること・N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)添加系と同様な異性化重合が起こること・重合速度が著しく低下することがわかった。また、新規ビニルシラン化合物の重合としてp-フルオロフェニルビニルシランのアニオン重合を各種溶媒中でいろいろな開始剤によって行なったが、いずれの場合にも重合が全く起こらないかフッ素の引抜きによるとみられる停止反応が起こり、高分子量ポリマーは得られなかった。
メチルトリビニルシランおよびテトラビニルシランのアニオン重合では環化重合が起こり、この系にTMEDAを添加すると重合速度が著しく上昇しゲル化が抑制されること、また生成ポリマー中に残存するビニル基の割合が増加することがわかった。このような効果は、生長末端の対カチオンへのTMEDAの配位によって、モノマーのビニル基への付加反応の選択性が高くなることに起因することが明らかになった。
ベンジルジメチルビニルシラン(BDMVS)とスチレンのアニオン共重合を行い、ブロックコポリマーおよび統計コポリマーを得た。ブロックコポリマーは、ベンゼン中でリビングポリスチレンにBDMVSを加えることによって得られ、そのブロック効率はほぼ100%であった。統計コポリマーの構造は、シーケンス解析の結果ほぼランダムであり、両モノマーの反応性比は約1:1であった。アリルジメチルビニルシランとイソプレンのブロックコポリマーを合成したが、ブロック効果100%では得られていない。
以上の研究成果は論文誌に投稿中ないし投稿準備中の段階にあり、現時点では既発表のものはない。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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