研究課題/領域番号 |
04660005
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
武田 和義 岡山大学, 資源生物科学研究所, 教授 (90003516)
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研究分担者 |
佐藤 和広 岡山大学, 資源生物科学研究所, 助手 (60215770)
部田 英雄 岡山大学, 資源生物科学研究所, 助手 (40033112)
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キーワード | ムギ / 耐病性 / 赤かび病 / 寄主・病原関係 |
研究概要 |
平成4年度には以下のような成果が得られた。 1.コムギ品種の赤かび病耐病性検定 コムギ700余品種を供試して1区3穂2反復で切り穂検定法によって耐病性を評価したところ、罹病小穂歩合は4〜100%と連続的で極めて大きく、プロット単位の遺伝率は0.64で、コムギ品種の赤かび病耐病性には大きな遺伝変異があることが明らかにされた。 ネパール、ブータン、中国、東欧などに耐病性の強い品種があり、わが国の延岡坊主およびミナミノコムギも強い部類に属していた。 2.赤かび病菌の種とコムギ品種の交互作用 赤かび病菌3種(Fusarium graminearum,F.culmorumおよびF.acuminata)6菌株とコムギ8品種に接種して罹病小穂歩合を分散分析したところ、菌と品種の交互作用は統計的に有意性を示さず、種レベルにおいてもレースの分化は無いものとみられた。 3.赤かび病菌とコムギおよびオオムギ品種の交互作用 赤かび病菌104菌株をコムギ2品種とオオムギ2品種に接種し、罹病小穂歩合(コムギ)と罹病粒歩合(オオムギ)を分散分析したところ、菌株と寄主の種および品種との間の交互作用は統計的に有意でなく、多数の菌株を供試した本実験においてもレースの分化は禾されなかった。 フザリウム菌は腐生菌で寄生範囲が広く、寄主・病原間にはレースの分化がほとんど無いと考えられる。従って、ムギ類赤かび病の耐病性育種にあたってはレース分化を意識しなくても良いとみられる。
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