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1993 年度 実績報告書

熱帯資源植物コーヒー属の体細胞胚を用いた大量増殖と凍結保存

研究課題

研究課題/領域番号 04660015
研究機関神戸大学

研究代表者

安田 武司  神戸大学, 農学部, 助教授 (20026553)

研究分担者 山口 禎  神戸大学, 農学部, 教授 (50031216)
東 哲司  神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (30231913)
内田 直次  神戸大学, 農学部, 助教授 (70151884)
キーワード体細胞胚 / コーヒー / 超低温保存 / サイトカイニン / プロトプラスト / 熱帯樹木
研究概要

熱帯樹木コーヒーの主要な栽培種であるアラビカ(Coffea arabica),カネフォラ(C.canephora)と数種のCoffea属の野生種を用いて,体細胞胚を経由した体細胞胚形成について調べた.アラビカ種カネフォラ種の体細胞胚はサイトカイニンのみを含む寒天培地中で即ち胚形成と同じ培地で幼植物へと生育した.両種の再分化幼植物を鉢上げし温室で栽培した種子を収穫した.他のCoffea属についても検討したところC.libericaは体細胞胚形成能のないカルスの形成がみられそのカルスを培養することにより非常に希に胚形成がみられ,アラビカ,カネフォラと異なっていた.他のCoffea属の種もそれぞれ3種の反応に分類された.一方,アラビカ,カネフォラ種のEmbryogenicカルスからプロトプラストを調製し,その培養から体細胞胚が得られた.これらの2種のプロトプラストをそれぞれ別の蛍光試薬を処理した後,電気融合させる諸条件を検討した.また,その融合細胞をマニュピュレーターを用いて分離,培養を試みた.融合細胞からの体細胞再生には至っていないが,その基礎的な諸条件を確立することができた.コーヒー種子は長期に保存できないため,体細胞胚をアルギン酸ビーズに埋め込み人工種子状にして超低温貯蔵を試みた.体細胞胚を蔗糖溶液で処理し,シリカゲルで乾燥し一定水分含量条件にしてのち液体窒素で保存することにより長期保存が可能であることが認められ,多くの保存不可能な熱帯資源植物に応用できるものと思われる.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 安田武司: "組織培養のepoch-making2.コーヒーの組織培養" 植物細胞工学. 5. 53-57 (1993)

  • [文献書誌] HATANAKA: "Direct regrowth of encapsulated somatic embryos of coffee(coffea canephora)after cooling in liquid nitrogen" Cryo-Letters. 15. 47-52 (1994)

  • [文献書誌] TAHARA: "Formation of somatic embryos from protoplasts of Coffea arabica" HortScience. 29 (印刷中). (1994)

  • [文献書誌] 山口康之: "植物分子・細胞工学マニュアル" 講談社サイエンティフィック, 228 (1992)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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