研究課題/領域番号 |
04660032
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
細木 高志 島根大学, 農学部, 教授 (90101245)
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研究分担者 |
太田 勝巳 島根大学, 農学部, 講師 (30176888)
稲葉 久仁雄 島根大学, 農学部, 教授 (30032585)
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キーワード | クラスター分析 / 主成分分析 / 花型 / 促成開花 / 寒ボタン / 短期冷蔵 |
研究概要 |
ボタンの多様な育種目標に必要な基礎資料を得るために、花および茎葉の形態的特徴を用いた主成分分析及びクラスター分析を行った。 1.主成分分析の結果、第1主成分は花茎長や葉長等と相関が高かった。第2主成分は葉数や腋芽数等と相関が高かった。第3主成分は、花蕾の大きさ等と相関が高かった。各品種の主成分スコアを用いた平面座標上で、各品種は分散し、種間雑種である金閣などの黄色品種は明らかに他の品種群と区別された。またそれらを区別している主な形態的特徴は花茎長、花首の長さや葉の大きさ、花弁数などであった。 2.クラスター分析では6品種群に分けることができた。花大臣と鎌田藤の交配種である群芳殿はそれら2品種と同じ群に属した。同様に花競の実生である八束獅子は花競と同じ群に属した。中国育成の明治の誉は他の日本品種と明らかに区別できた。種間交雑である金閣などの品種は他の品種と異なる群に属した。 3.主成分分析とクラスター分析の組み合せによって、従来の花型を中心とした分類では因難であった鉢裁培適性品種の作出など、多様な育種目標のための素材の検索も容易にするもと思われる。 12月下旬および上旬のボタンの切花生産が、それぞれ春咲き種で大きい肥大根をもつ4年生株では株当り2〜3本の切花が収穫できたが、小さな肥大根しかもたない2年生株では1本しか収穫できなかった。4年生株の切花品種は2年生株のそれと同等かやや優れていた。12月上旬の切花生産は、短期冷蔵を行った寒咲き種を用いると可能であった。冷蔵した株の切花品質は無冷蔵株に比べてはるかに優れていた。
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