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1994 年度 実績報告書

造園樹木の樹形の計量・類型化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04660037
研究機関東京農業大学

研究代表者

濱谷 稔夫  東京農業大学, 農学部, 教授 (10011933)

研究分担者 濱野 周泰  東京農業大学, 農学部, 講師 (80109561)
北沢 清  東京農業大学, 農学部, 助教授 (30078167)
キーワードケヤキ / 樹形 / 分枝習性 / シュート / 齢 / 回帰式
研究概要

樹木の樹形は通常、幹軸部、樹冠外縁部のシュート層、これらを中間で結ぶ様々な次元の枝、という三者の形状や量的配分などを変えることによって形成される。本研究の目的は、個々の樹種に固有である樹形の特徴を量的に把握し、それらの類型分類と法則性の解明を試みることにある。
本年度は、前年度にシュートの伸長量とその上の節数との間に顕著な関係を示すことが明らかになったケヤキを用いて、この樹種が、個体の樹齢の増加に伴ってどのような分枝習性の変化を示すかを調べた。その結果、樹冠外縁部5年生までの枝の各部分の齢(幹に最も近い方を0として:x)と各年齢の枝の上にできた次年度以降の枝(最若齢枝では芽)の数の合計(y)との間に次の関係式が得られた。
3年生個体 y=45.6-69.8x+25.2x^2
5年生個体 y=0.39 EXP(0.6x+0.1x^2)
25年生個体 log_<10>y=-0.648+0.7x
いずれも二次又は対数式で、枝のある部分の齢が増えると、その上に形成された分枝の数が冪級数的に増えることを示すが、特に3年生個体に比べて5年生個体の曲線の立上りが著しく急である。また、成木は両者の中間に位置する。つまり、若齢個体のうちは、分枝の数も齢や樹冠内部位によって様々で、それに応じて緩急様々な曲線の立上りを示す。しかし、樹齢の増加とともに、樹種特有の成木の安定した曲線に収斂し、それが安定した樹冠輪郭線の表現に結びついてゆくと考えられる。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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