研究課題/領域番号 |
04660059
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
小野 直達 東京農工大学, 農学部, 助教授 (30015094)
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研究分担者 |
野見山 敏雄 東京農工大学, 農学部, 助手
梅木 利巳 東京農工大学, 農学部, 教授 (10091365)
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キーワード | 大規模養蚕複合経営 / 経営方式 / 経営管理手法 / 生産管理 / 労務管理 / 販売管理 / 情報管理 / 農業技術 |
研究概要 |
初年度である本年度は大規模養蚕農家、なかでも今日養蚕トップ階層に位置する農家群に焦点をあてながら、個別農家を調査対象として、経営管理の実態解明に努めた。 なおここで参考までに、平成3年度における収繭量4トン以上農家(全国35戸)の経営概況を要約しておくと、1)収繭量規模別農家数の内訳は、4トン台25戸、5トン台5戸、6トン台4戸、7トン台1戸である。2)県別農家数では、福島13戸、栃木8戸、愛媛7戸、その他の県計7戸である。 3)収繭量規模別1戸当たり桑園面積では、7トン台492a、6トン台540a、5トン台488a、4トン台402aである。4)経営主の年齢は30〜40歳代が大半を占めており、総じて若い構成となっている。これは数値的に示し得ないが、養蚕に対する積極的な取組み、および意欲の高さを示唆するものであろう。5)経営方式(部門結合)については、養蚕が基幹部門に位置し、プラス1乃至2部門の結合が大半である。結合の部門は米麦が多く(9戸)、ついで菌茸(4戸)、野菜(3戸)、等である。要するに、トップ層といえども養蚕専業形態は極めて少なく、複合形態が主流となっている。 本年度の調査結果をもってすれば(岩手、福島、栃木、群馬、千葉、鹿児島)、生産および農作業は家族構成員で担われていたが、作業の段取り等に関する管理の担い手は経営主がなっており、また販売先をはじめ、時期・量等の決定に関しても経営主の判断による場合が大半を占めることを指摘できる。
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