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1992 年度 実績報告書

マツノマダラカミキリ誘引物質の活性をマスクする物質の探索

研究課題

研究課題/領域番号 04660146
研究機関香川大学

研究代表者

山崎 徹  香川大学, 農学部, 教授 (50036042)

キーワードMonochamus alternatus / カミキリムシ科 / Pinus densiflora / 誘引物質 / (+)‐juniperol / (+)‐pimaral / マスク物質 / 行動停止・静止作用
研究概要

(1)線虫未感染アカマツ葉部、木部精油から低沸点モノテルペン炭化水素画分(マスク活性なし)を減圧蒸留で除き、残留油を得た。
(2)残留油から含酸素テルペン画分(マスク活性なし。葉部由来の画分は忌避活性を示す。木部由来のものに誘引物質(+)‐juniperol,(+)‐pimaralが含まれる。)を逆相HPLCカラム LiChroprep RP 18(Me OH/H_2O 及び MeOH)で除き、高沸点炭化水素画分を得た。
(3)高沸点炭化水素画分をさらにシリカゲルTLCで分画し、マスク活性画分(n‐ぺンタン, Rf0.35‐0.56)を得た。
(4)この画分から GC 10%PEG 20M ガラスカラムで活性粗物質を分取した。
(5)室内検定には6.8×2.6×3.8‐m chamber type及び忌避・誘引・マスクいずれの活性も判定可能なように改良した200×9×9‐cm walkway type olfactometersを用いた。
(得られた知見)
(1)得られた粗物質(純度約95%)は誘引活性画分(木部含酸素テルペン画分)の活性を80%マスクする。2種の誘引物質それぞれにたいしても、混合物にたいしても同様に働く(雌を用いた実験)。
(2)この粗物質は行動を停止させ、静止させる作用を示す。忌避活性なし。
(3)マスク活性物質は葉部にも木部にも存在する。
(4)主成分は不安定な物質であり、窒素下、暗所、-20℃の n‐ペンタン中で数ヶ月で消失する。但し精油中では比較的安定。他の単離法を検討中。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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