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1993 年度 実績報告書

マガキの性分化機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04660195
研究機関東北大学

研究代表者

松谷 武成  東北大学, 農学部, 助教授 (90134030)

キーワードマガキ / 3倍体 / エストラジオール17β / グリコーゲン
研究概要

1.三倍体マガキのグリコーゲン量、グリコーゲン合成酵素活性、グリコーゲン分解酵素活性の変動。
1)生殖巣のグリコーゲン量およびグリコーゲン合成酵素活性は、性成熟期に二倍体では大きく減少するが、三倍体ではほとんど減少しなかった。
2)生殖巣、閉殻筋、におけるグリコーゲン分解酵素(グリコーゲンホスフォリラーゼ)活性は、二倍体と三倍体で有意な差はなく、また季節的な変動も小さかった。
2.三倍体マガキにおけるエストラジオール17β(E2)の変動
生殖巣における遊離型のE2は、性成熟に伴って増加したが、二倍体と三倍体では有意な差は認められなかった。
3.まとめ:マガキは成長に伴って雌の比率が高くなる。三倍体ではこの傾向がさらに強く、生殖期には雌雄同体個体が高率で出現する。本研究の結果から、マガキの性の表現型の転換は、放卵放精を一つのきっかけとして生じ得ること。そして、その際、マガキでも雌性ホルモンとして機能していると考えられているE2量に二倍体と三倍体で有意差がなかったことから、ホルモンレベルで雌個体の増加や性転換が生じている可能性が少ないことが明らかになった。本研究では、マガキ成貝の詳細な核型分析を行うことができなかったが、マガキの性分化は、遺伝および生殖細胞の分化初期における栄養生理的状態が関与している可能性が考えられた。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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