研究課題/領域番号 |
04660232
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
久保 嘉治 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (40003074)
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研究分担者 |
山本 康貴 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (90191452)
永木 正和 鳥取大学, 農学部, 教授 (90003144)
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キーワード | 農業経営自己学習モデル / 経営ゲーム / 統計的優位性 / ミーン・ジニ計画法 / エキスパートシステム |
研究概要 |
1.事前的診断のシステムの1種として、畑作と畜産からなる複合経営の経営ゲームを構想し、生産部門について投入と産出を確定的に関連させる為に基礎的な構造を設計し、プログラムを試作した。さらにこのモデルに不安定性をいかに導入した学習モデルとするかを検討している。2.酪農経営診断のエキスパートシステムを作成する予備的考察として、高野信雄氏による8項目に及ぶ技術評価基準について、指標標本に関する線形判別関数分析を行い、配点の妥当性を調べた。その結果、乳量に影響する技術評価項目では、土壌分析の寄与は殆ど無く、ボデイコンデションや乳牛ストレスの寄与が当初の配点以上に高い事が分かった。エキスパートシステムの構築には一部配点を修正し、それぞれの項目について、項目内での細かいチェックポイントを定める必要があり、これを研究し、利用可能なシステムの構築にかかる予定である。3.不確実性を伴う事前的診断の為の情報として、収量分布のデータにロジスティックを当てはめて、作目毎に第1次の統計的優位性を、また任意の2作目間で計測する第2次の統計的優位性を提示する手法を考案し、適用性のある事を確認した。またこのモデルの延長としてジニー指標をリスクとして評価する数学的な計画法の吟味を行った。なおこれは効用指標関数の制約を受けないモデルなので、事前的な診断方法として研究を深める意義が大きい事の感触を得た。
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