総まとめと事例調査を実施した。農村の住生活環境整備では、集落と農用地を、一体にして考究する。緑地環境、水辺環境を良好し、生態系を保全し、景観を形成する。住生活環境には、インフラの整備が基本である。子供の遊び場、スポーツ広場を目的とした農村公園を整備する。農業集落道は、交通安全に配慮し、自転車で安全に通学できるようにする。営農飲雑用水は、防火用水に配慮する。集落内の水を、昔のように多目的に利用刷るように、水質を奇麗にする。水に親しめる水辺とする。 彦根市野田沼内湖地区は、びわ湖周辺の小さい湖で、農業排水が流入している。この湖に水生植物を復活させ、湖底のヘドロを除去し、噴水によりばっ気して、内湖の水を奇麗にして、琵琶湖に流している。また、内湖の水を、農業用水路に戻し、リサイクルにより水質浄化を図っている。堺市陶器北地区は、圃場整備をし、一部を住宅地域にしている。この事業で、農地として確保される農振農用地区域を37ha増やし、本地域を、堺市の総合計画にある自然的環境保全地域としている。千葉市椎名地区は、緑農住区事業をして、100haの農地が市街化調整区域から、農振農用地区域となり、市街地のなかの田園空間として、維持している。また、水環境整備を行い動植物生態保存エリア、石亀保存エリア、遊水エリアとしている。鈴鹿市道伯住吉地区は、圃場整備を行い、市街地のバイパスとなる道路を新設し、住宅地域も整備している。宇佐市駅館川地区は、3500haという広い地域を圃場整備し、中央に、公園、スポーツ広場、集会所、農業施設等を設けている。また、古墳等の文化財保護地も整備している。幅員16mの大幹線農道を30km新設し、両側に植樹している。
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