土の動的な挙動の一つとして、時間依存性を有する粘弾性的な応力-ひずみ関係を取り上げ、砂壌土およびシルト質粘土ロームの応力緩和の実験を行った。試料の含水比と密度を変化させて、試料上部・下部での応力、長さ方向・横方向のひずみ、体積ひずみなどの変化を計測した。この実験結果に基づいて、応力緩和を表現する5要素レオロジーモデルを提示するとともに、この構成方程式を理論的に誘導した。また、機械と土との相互作用を表現するために、上述の粘弾性構成方程式を有限要素法プログラムに組み込み手法を開発し、土の側面拘束状態における応力緩和の有限要素法計算結果と実験結果とを比較し、その有用性を示した。この結果は、International Agrophysics(ポーランド)に掲載された。
|