研究課題/領域番号 |
04660270
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研究機関 | 日本大学短期大学部 |
研究代表者 |
青山 友雄 日本大学短期大学部, 助教授 (10059793)
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研究分担者 |
宮本 真吾 日本大学, 農獣医学部, 講師 (20174211)
世良田 和寛 日本大学, 農獣医学部, 助教授 (20059679)
山沢 新吾 日本大学, 農獣医学部, 教授 (40015607)
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キーワード | 育苗箱 / 不出芽苗 / 欠株 / 光センサ / 検出 |
研究概要 |
既に試作済みの装置(一号機)による性能実験の結果、単一反射型光センサでは検出率が不安定であった。また、装置駆動用動力に空気圧ロッドレスシリンダを用いたが、センサならびに育苗箱の移動距離が正確に制御出来ないなどの問題が確認され、装置の改良が要求された。 そこで、光が検出物体によって遮光された時、信号検出する透過式光センサを用いることとした。センサと育苗箱の走行距離を正確に設定するための駆動動力には、パルスモータを利用した。システム全体の制御はパソコンによるプログラム方式とした。 試作機を完成させ、機能実験を実施した。検出対象物体に模擬苗を用い立位姿勢、直径、センサと検出苗距離などの要因をそれぞれ組み合わて実験を行った。実験結果から直径0.35-2.60mm、検出距離10-18mmにおいて平均97%の検出率を得た。前回試作した一号機による模擬苗検出率は80%前後であり、明らかに検出機能の向上が認められた。 さらに、播種後10日前後のレタスおよびキャベツ苗による実用試験を行った。検出率は模擬苗実験に比較して85%と低かった。原因としては、針金等による模擬苗と異なり、茎の立位姿勢が前後左右と傾きが多いこと、また茎の形状や幼葉の形状が一定でないことなどによりセンサからの発光光が被検出物体に照射した際乱反射して、結果的には遮光されないなどが原因と推定された。 今後、検出率をより高めるため被写体への乱反射の許容範囲、発光光の集束、拡散の程度などについて再検討すべきだが、実用化の可能性は期待できる。 本研究の結果は農機学会で発表の予定である。また、装置の試作経過については、すでにASAE国際学会(1992,6 USA)で発表した。
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