研究課題/領域番号 |
04660282
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山岸 敏宏 東北大学, 農学部, 教授 (30005607)
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研究分担者 |
篠原 久 東北大学, 農学部, 助手 (50178886)
太田 実 東北大学, 農学部, 助教授 (00005670)
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キーワード | ブラーマン種 / 和牛品種 / 交雑 / 飼料利用性 / 消化率 / 生理諸元 / ホルモン濃度 |
研究概要 |
本研究では黒毛和種(BB)6頭、日本短角種(NN)4頭、それらの交雑種(BNB)4頭およびブラーマン種(Z)との1/4ブラーマン交雑種(BZB)2頭、計16頭を用いて、放牧時の牧草利用性(食草量、乾物および成分消化率)、食草行動(食草および反芻回数)および増体能力について品種グループ間で差異が認められるかどうかを検討した。1日平均増体量ではNNが他品種よりも増体能力が高かったが、NNを除く品種の間には差異はみられなかった。飼料の利用性をみると、NNは他品種に比べ粗繊維の消化率は7月のNDFとADFには高い傾向がそれぞれみられたものの、代謝体重あたりの乾物摂取量と乾物および蛋白質消化率にはNNの優位性は認められず、品種間差はなかった。食草および反芻回数には季節による違いはみられたが、品種間に差は認められなかった。これらの結果の原因として、各品種の一群放牧により品種の特性が打ち消されたこと、食草量や糞量の推定ために投与した酸化クロムカプセルの放出量が一定でなかった可能性があり、今後の検討が必要である。
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