• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

シロクローバ・エコタイプにおける含有サポニンと生成条件

研究課題

研究課題/領域番号 04660283
研究機関東北大学

研究代表者

菅原 和夫  東北大学, 農学部, 教授 (20005672)

研究分担者 西脇 亜也  東北大学, 農学部, 助手 (60228244)
キーワードシロクローバ / エコタイプ / サポニン / ブロート / 配糖体 / 窒素固定
研究概要

本年度は、シロクローバの含有サポニン、タンニンの定量法の確立、アイソザイム変異によるシロクローバ・エコタイプ判定の酵素の再検討、シロクローバ株の補充採集と増殖・一般形質・窒素固定活性等の測定が計画された。
1.シロクローバの含有サポニンの定量法については、薄層クロマトグラフィー(TLC)法の分離条件は、検討の結果プレートはSilica Gel 60 F254で酢酸エチル:酢酸:水(7:2:2)の溶媒が最も良い分離を示すことが確認され、分析の結果シロクローバに含まれるサポニンの種類および量は、大豆に含まれるものとは異なり、さらにシロクローバ・エコタイプ間でサポニンの量および存在割合に、かなり違いがあることが判明した。 タンニンについては、現在まだ分析法の検討の階段でエコタイプ間の比較には至っていない。
2.シロクローバ・エコタイプ判定の酵素は、パーオキシダーゼのアイソザイム変異の測定が行われており、その他エステラーゼ、ホスホグルコースイソメラーゼなどについて測定条件の検討がなされ、試料の準備も済んでいるがまだ結果が得られていない。
3.既に一般形質、窒素固定能などの検討済みのシロクローバ・エコタイプについて、重窒素・水耕栽培により窒素の利用性が検討された。一般に施肥窒素の利用性は、窒素施用による窒素固定活性阻害の小さい株で大きいことがわかった。またNH_4よりNO_3の利用性が高かった。
4.シロクローバ・エコタイプの採集は、三重、兵庫の西日本のほか計画にはなかったが採集株の枯死などがあり青森、北海道、福島などすでに採集された地域についても補足的に採集を実施した。
5.次年度の羊を用いた採食試験に備え、シロクローバ、アルファルファ、バーズフット、ルーピンの栽培を開始した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.SUGAWARA: "Effect of nitrogen application on syrnbiotic nitrogen fixation of white clover ecotypes colected in north-eastern Japan" XVll international Grassland congress. (1993)

  • [文献書誌] 小倉 振一郎: "薄層クロマトグラフィー(TLC)によるシロクローバ・エコタイプのサポニン成分の検索" 日本草地学会誌. 39別. (1993)

  • [文献書誌] 菅原 和夫: "シロクローバの窒素固定に及ぼす施肥窒素の影響 (3)自生シロクローバの施肥窒素の利用性" 39別. (1993)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi