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1993 年度 実績報告書

シロクローバ・エコタイプにおける含有サポニンと生成条件

研究課題

研究課題/領域番号 04660283
研究機関東北大学

研究代表者

菅原 和夫  東北大学, 農学部, 教授 (20005672)

研究分担者 西脇 亜也  東北大学, 農学部, 助手 (60228244)
キーワードシロクローバ / エコタイプ / サポニン / ブロート / 配糖体 / 窒素固定
研究概要

本年度はシロクローバの含有サポニンのシロクローバ・エコタイプ間での組成の相違、またシロクローバの緬羊による採食試験とルーメン内性状の変化などについて検討した。
1.シロクローバでは5〜6本のサポニンバンドが検出され、含量および組成はエコタイプ間で異なった。またいずれのシロクローバにでも5月末〜7月初めに高含有で秋季には低下した。
2.代謝ケージ中でシロクローバとオーチャードグラスを同時給与した緬羊の採食試験では、シロクローバの嗜好性は高く、特に給与直後は殆どシロクローバのみを採食した。しかしその後飽食を待たずしてシロクローバとオーチャードグラスを交互に採食するようになる。したがってこの採食抑制はシロクローバの含有成分が関係するものと考えられた。
3.シロクローバ単一とシロクローバ+オーチャードグラス給与緬羊のルーメン液の起泡性は前者で著しく高かったがpHや伝導度では両者に差は生じなかった。オーチャードグラスとの同時給与でシロクローバによるルーメン液の起泡性の増大は著しく抑制された。
4.給与シロクローバではサポニンが存在するが、ルーメン液では検出されずサポゲニンと思われるバンドが検出された。ルーメンに取り込まれたサポニンは、ルーメンバクテリアにより急速に糖鎖が切断されることが確認された。
5.シロクローバ・エコタイプ判定では、パーオキシダーゼのアイソザイム変異が用いられたが、その他エステラーゼについても変異が確認された。
6.島根県隠岐島の放牧自然草地に由来の明確でないシロクローバが自生するとの情報を得、本年の予定以外であったが採集を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 小倉振一郎: "薄層クロマトグラフィ(TLC)によるシロクローバ・サポニンの検索" 川渡農場報告. 9. 37-40 (1993)

  • [文献書誌] 西脇亜也: "ラメット内受光量の空間的変異と再生パターン" 日本草地学会誌. 39別. 35-36 (1993)

  • [文献書誌] 菅原和夫: "シロクローバの窒素固定に及ぼす施肥窒素の影響(3)自生シロクローバの施肥窒素の利用性" 日本草地学会誌. 39別. 27-28 (1993)

  • [文献書誌] 小倉振一郎: "薄層クロマトグラフィ(TLC)によるシロクローバ・エコタイプのサポニン成分の検索" 日本草地学会誌. 39別. 29-30 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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