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1992 年度 実績報告書

反芻家畜におけるグルコースの利用(酸化)と蓄積に対するインスリンの代謝調節

研究課題

研究課題/領域番号 04660310
研究機関北里大学

研究代表者

寺島 福秋  北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (30050529)

研究分担者 佐野 宏明  岩手大学, 農学部, 助教授 (20196306)
伊藤 宏  北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (70050333)
キーワードグルコース利用 / インスリン / 低マグネシウム血症 / 栄養素酸化
研究概要

本実験は低マグネシウム(Mg)血症めん羊のグルコース利用性およびこの利用性に対するインスリンの関与を明らかにするため行った。
1.めん羊にマグネシウム(0.38%)とカリウム(0.52%K)含量の正常な飼料(対照飼料)またはMg含量(0.05%)が低く、K含量(5.94%)の高い飼料(低Mg/高K飼料)を10日間以上にわたって給与した。これらのめん羊について飼料給与後24時間に呼吸試験を実施し、炭水化物、脂肪および蛋白質の酸化量を求めた。更に、インスリン(8mU/kg BW/min)とグルコースを同時に注入し、注入前の血糖値を維持するグルコースクランプ実験と呼吸試験を同時に実施して各栄養素の利用性を検討した。得られた成果は以下の通りである。
低Mg/高K飼料摂取めん羊の血中Mg濃度は対照区のそれより有意に低下し、血中トリグリセライド、リン肪質および遊離脂肪酸濃度は増加する傾向を示した。グルコースクランプ実験時におけるグルコース注入量は低Mg/高K飼料区で低下する傾向が認められ、インスリン作用が低下することが示唆された。熱産生量は両飼料区でほぼ同じ値を示したが、低Mg/高K飼料区めん羊の脂肪酸化割合は増加し、炭水化物酸化量は低下する傾向を示した。これらのことから、低Mg血症めん羊の脂肪酸化は促進することが示唆された。また、このことにインスリン作用の低下が関与すると推察された。
2.正常めん羊と低Mg血症めん羊を常温(20℃)および寒冷(0℃)環境下で飼育し、上述と同様にグルコースクランプ実験と呼吸試験を同時に実施し、各栄養素の酸化割合およびこれに対するインスリンの関与を検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Terashima,Y.,Y.Hamano,Y.Ishikawa and H.Sano: "The rates of oxidation of primary nutrients in Rypo-magnesemic sheep fed a Low magnesium and high potassiumdiet" Anim.Sci.and Technol.(Jpn).

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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