• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

発熱機構の発達に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04670093
研究機関滋賀大学

研究代表者

松村 京子  滋賀大学, 教育学部, 助教授 (40173877)

研究分担者 松村 潔  鈴鹿医療科学技術大学, 医用工学部, 助教授 (10157349)
キーワード発熱 / プロスタグランジンE_2 / 発達 / 脳
研究概要

発熱の発達については、発熱が生後何日目から起こる、といった現象面での研究はみられるものの、その根底にある機構に関する系統だった研究は成されていない。即ち、発熱は発熱物質が脳内でプロスタグランジ(PG)E2を産生させ、体温調節系の神経細胞がPGE2を受容し、体温調節遠心路を介して、末梢器官に伝達されて発現するのであるが、これらの各コンポーネントがどのように発達してくるのかは不明である。そこで本研究では、ラットを用いて、胎生後期から成熟するまでの間に、1.発熱物質による脳のPGE2産生能、2.脳内PGE2受容部位、3.脳内PGE2投与による体温調節反応がどのように発達してくるのかを、生化学的、組織学的、生理学的手法を用いて明らかにすることを目的とした。本年は脳内PGE2受容部位の発達について検討を行った。その結果、次のことが明らかになった。
1.ラットの脳のPGE2受容体の密度は胎生末期(妊娠20日目-22日目;22日目に出生)には極めて低い。
2.生産5日から7日にかけて脳全体にわたってPGE2受容体の急激な増加がみられ、その後、一部の領域を除いて次第に低下していく。
3.発熱に関与すると考えられている、第3脳室前壁部のPGE2受容体は生後1日目から周囲の領域より高い密度で存在するが、日齢を追って増加していき、5週齢でほぼ成熟ラットと同様の密度に達する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Matsumura K.,Watanabe Y.,ImaiーMatsumura K., Connolly M.,Koyama Y.,Onoe H.,& Watanabe Y.: "Mapping of prostaglandin E_2 binding sites in rat brain using quantiative autoradiography." Brain Res.581. 292-298 (1992)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi