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1993 年度 実績報告書

T-タイプ カルシウム・チャンネル遺伝子のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 04670108
研究機関千葉大学

研究代表者

五ノ井 透  千葉大学, 真核微生物研究センター, 助手 (30134365)

研究分担者 赤尾 三太郎  千葉大学, 真核微生物研究センター, 教授 (30101356)
キーワードT型カルシウムチャネル / L型カルシウムチャネル / アフリカツメガエル / CHO細胞 / ソマトスタチン受容体 / PACAP受容体 / パッチクランプ法
研究概要

T型のCaチャネルを機能的に発現しL型Caチャネルを発現しない細胞(マウス・ミエローマπ細胞)よりcDNAを作成した。既存のL型Caチャネルの遺伝子配列をもとにデザインした縮退オリゴDNAをプライマーとして用い、ポリメラーゼ・チェイン・リアクション(PCR)法により、cDNAからT型のCaチャネル遺伝子の一部である可能性の高いDNAを増幅しその配列を決定した。配列は、L型Caチャネルの遺伝子にホモロジーをもちながら、これまでに報告された、どの遺伝子配列とも異なったユニークなものであった。目下、この遺伝子の全塩基配列の決定を目差し鋭意努力中である。また決定した遺伝子が目的のT型Caチャネルのものである事を確認するために、アフリカツメガエル卵を用いた遺伝子発現系を本予算で購入したオシロスコープ、マイクロ・コンピューター、ガラス・マイクロ・ピペット作製器等を用いて構築した。
ラット膵臓および脳より、L型Caチャネルのサブユニットを構成する5種の遺伝子(αサブユニット;4A、4B:β1サブユニット;β1、β2、β3)を取りだし、各αサブユニットとβ1サブユニットを組合わせて、上記のカエル卵細胞およびチャイニーズ・ハムスター・オバリー細胞に発現させた。その性質を微小電極法やパッチクランプ法を用いて電気生理学的に比較検討し、各サブユニットの持つ役割を調べた。4Bとβ2のサブユニットを組み合わせて発現させた細胞では、他の組合わせと異なりチャネルの膜電位依存性の非活性化過程が、著しく起りにくくなる事が示された。その他の結果については目下解析中である。
G蛋白と共役して働き、膜を7回貫通する型の未知の受容体の遺伝子を、マウス膵臓より単離し、カエル卵発現系に発現させることにより、これがPACAPの受容体であることを同定し報告した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nobuya Inagaki: "Cloning and functional characterization of a third PACAP receptor subtype expressed in insulin-secreting cells" Proceedings of the National Academy of Sciences. in press. (1994)

  • [文献書誌] Tohru Gonoi: "Patch-clamp study of developmental changes in voltage dependent ion channels of mouse skeletal muscle fibres." Annals of the New York Academy of Sciences. 707. 352-355 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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