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1992 年度 実績報告書

新しいセレン依存性血漿型グルタチオン・ペルオキシダーゼの遺伝子発現

研究課題

研究課題/領域番号 04670169
研究機関東海大学

研究代表者

吉村 眞一  東海大学, 医学部, 助手 (30230808)

研究分担者 守内 哲也  東海大学, 医学部, 助教授 (20174394)
キーワードグルタチオン・ペルオキシダーゼ / 遺伝子 / 染色体座位 / 腎臓 / セレニウム
研究概要

ヒト血漿型グルタチオン・ペルオキシダーゼ(PGPx)は、その活性中心にセレンを含む特異な蛋白であり、腎臓で組織特異的に産生され血液中へと分泌される。本研究では、PGPx遺伝子の発現調節機構を解明するために、PGPx遺伝子の単離、構造解析、遺伝子座位の決定、さらに産生細胞の同定を目的に実験を行い、以下の結果を得た。
1.PGPxをコードする遺伝子を含むコスミドクローンの単離に成功し、そのコード領域全てについて塩基配列を決定した。その結果、PGPx遺伝子は約10kbにわたっており、5つのエクソンより構成されていた。その第一エクソンを構成している部分は、PGPxの細胞外への分泌シグナルよりなっていた。プライマー伸長法により転写開始点を決定した。その結果、翻訳開始コドンであるATGよりも約420bp上流より転写されていること、および転写開始点の約80bp上流にRNA polymeraseの結合配列であるTATA boxが存在していた。転写開始点より更の5'上流領域を約1kbにわたってその塩基配列を決定したところ、TATA boxの上流180bpの位置に、細胞の分化、増殖に関与しているホメオボックス蛋白の認識配列であるTTTAATTAAA配列が存在していた。このことは、PGPx遺伝子の発現に、ホメオボックス蛋白が関与していることを示唆している。
2.単離したPGPx遺伝子を含むコスミドクローンをプローブとして、ヒト染色体のIn sitiハイブリダイゼーションを行った。その結果、PGPx遺伝子は5番染色体長腕(5q31-33)に存在することが判明した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Suemizu: "Production and characterization of two monoclonal antibodies to human glutathione peroxidase." Hybridoma. 11. 795-801 (1992)

  • [文献書誌] S.Yoshimura: "Tissue specific expression of human plasma qlutathione peroxidase gene in kidney decreased production of the enzyme in patients with chronic renal failure." Oxygen Radicals (K.Yagi,M.Kondo,E.Niki and T.Yoshikawa,eds.). 545-548 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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