• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

神経組織におけるアレルギー性疾患の免疫病理

研究課題

研究課題/領域番号 04670221
研究機関国立小児病院

研究代表者

木村 廣光  国立小児病院, 小児医療研究センター・生体工学, 室長 (80115477)

キーワード実験的アレルギー性神経炎 / 自己免疫 / 抗原提示細胞 / 骨髄キメラ動物 / 主要組織適合抗原 / MHC Restriction
研究概要

実験的アレルギー性神経炎の炎症病理を理解する上で、組織の抗原提示細胞を同定することは、極めて重要な研究課題の一つといえる。本研究では、特に末梢神経系に於いて、自己免疫性T細胞と相互作用をする組織の抗原提示細胞を同定するために、牛座骨神経由来、塩基性ミエリン蛋白P_2のアミノ酸、53-78に相当する合成ペプチドを用い、これに特異的に反応するLeuis ラット由来クローン化T細胞株Phi-2を確立した。T細胞抗原認識の基本的性質である主要組織適合拘束(MHCRestrition)によりPhi-2T細胞は同種同系Leuis ラットに対して起〓性をもつが、同種異系DA ラットに対してはアレルギー性神経炎を〓起する事は出来なかった。しかるに、致死量放射線照射DA ラットにLeuisの骨髄細胞を移植したものでは移植後数ケ月を経てPhi-2T細胞による実験的アレルギー性神経炎に感受性を示すようになった。これは造血細胞の置換過程でLeuis骨髄細胞に由来する細胞がDAラットの末梢神経組織に定着した後、末梢神経組織の共通抗原P_2蛋白を処理し、Phi-2T細胞に対して組織の抗原提示細胞としての役割を果す事が出来た為と考えられる。モノクローン抗原体を用いた免疫組織化学の方法でも骨髄キメラDAラットの末梢神経組織中にLeuis ラットの骨髄細胞に由来するマクロファージのマーカーを持つ一群の細胞を血管周囲に固定する事が出来た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] R.Sumimoto H.Kimura et.al.: "Studies on the participation of different T all subsets in rat liver allograft rejection" Transplant International. 5. 636-638 (1992)

  • [文献書誌] Lise Pesquenne-Chark Hiromitsu Kimura Willys K.Silvers: "Priming and cross-priming qor H-Y in qemale mice" Transplantation. 54. 916-919 (1992)

  • [文献書誌] 木村廣光: "臓器拒絶のメカニズムを如何に考えるか?" 最新医学. 47. 122-126 (1992)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi